個人民事再生に実際かかったお金の話
個人民事再生の申し立てをするには、司法書士であれ弁護士であれ、誰かにお願いするには相応のお金がかかる。
個人民事再生の申し立ては、はっきり言って素人には出来ない。
時間と労力がムダになるだけだ。
では、司法書士と弁護士のどちらが良いかという問題になるが、これは弁護士一択でしかない。
saimuseiri-shinjitsu.hatenablog.jp
以前書いたこちらの記事には、取り扱える業務の範囲で比較したが、実際にかかるコストを考えても司法書士を選択することはないだろう。
司法書士に依頼した場合、司法書士に支払う報酬以外に、個人再生委員を選ばなければいけない。その個人再生委員にも報酬を支払うため高額な費用となってしまう。
手間もかかるしお金もかかるのであれば、弁護士に依頼するのが当然だろう。
色んなサイトの中には、司法書士の方が安いと書かれているものもあるが、私は弁護士の方が安かったと思う。
実際の申し立て内容とかかった金額を晒してみる。
- 借金の総額は1000万円
- 再生計画にかかる債権者は11件
- 家を残すために住宅ローン特則あり
この内容でかかった金額は、
- 個人再生手続きの着手金 300,000円
- 消費税 24,000円
- 実費 30,000円
合計で、354,000円。これだけだ。
あとは、弁護士事務所に行くときにかかる交通費くらいのもので、もろもろの事情で2年近くかかった手続きだが、上記金額以外一切お金はかかっていない。
一応、証拠写真も載せておく。
弁護士費用で50万円とか、一体どれだけぼったくっているのだろう。
日本弁護士連合会には弁護士報酬にある程度の基準を設けている。
それによる小規模個人再生手続きの着手金は「20万円以上」と記されている。
「20万円以上」だからといって、「弁護士費用50万円~」は無いだろう。
ネットでの情報は全てが正しい訳ではない。
借金の整理をするために、高額な費用をかけて更に借金を増やすような真似だけはしないでほしい。
時間がかかっても、自治体の無料相談へ足を運んだり、直接、弁護士事務所に問い合わせることも必要だ。
雑多な情報に振り回されないようにして、個人民事再生事件に長けた素晴らしい弁護士を探してほしい。