個人民事再生を完遂するためには、嫁に隠しごとをしてはいけない

個人民事再生手続きを考えているという人はそれなりに借金があり、そろそろ首が回らなくなってきている人だろう。

(まあ、そうでなければ債務整理なんぞしないと思うが…)

 

事業を始めるときは、周りに協力を促す意味でも大きく振れまわるものだが、撤退するときは必ずと言っていいほど、周りに内緒にしておく。

 

事業の失敗というのは、恥ずかしいし情けないものだと感じてしまう。

これ自体は当たり前だし、みんな思うことだろう。

だから、今まで応援してもらった人へ内緒にしておきたい気持ちもよくわかる。

 

しかし、身内にだけは全てをさらけ出した方がいい。

特に、嫁にだけは必ず全てを話さなければいけない。

 

なぜか。

 

個人民事再生を申し立てて、実際に返済計画が承認されたとしても、借金がなくなるわけではない。

しかも、慣れないサラリーマンなどで貰えるお手当なんぞ、借金と生活費でほとんど消えていくからだ。

 

自慢できることではないが、今の私は資格を活かした仕事をしているが、事業を始めた時ら換算すると、かれこれ5年以上、嫁に生活費を渡せていない。

じゃあ、どうやって子供4人も抱えて専業主婦の嫁が生活できていたのか。

ここで書くには長くなりすぎるので、この件については、また気が向いたら書こうと思う。

 

話を戻すが、就職したての40代のおさーんがもらえる給料なんて、ほんとにたかが知れている。ハッキリ言って、一人暮らしでもキツイくらいだ。

自分の給料の内訳は、70歳まで馬車馬のように払い続ける住宅ローンと、自宅の光熱費、通信費、いつ死んでも良いようにかけた生命保険、そして一日400円以下の自分のお昼ご飯代。そして、返済計画で承認された借金の返済。

 

まあ、だいたいこんな感じでほぼ全てのお手当が水泡に帰す。

だから、給料日というは待ち遠しいものではなく、支払いを考えるための拷問のような日だ。

こんな給料では、とてもじゃないけど家を守ったって家族が守れない。

そうなると嫁の協力なしでは家族が食っていけないということになる。

 

既に、事業の失敗で情けない思いをしているのだから、借金の現状をしっかりと嫁に理解してもらう必要がある。

なかには、ブチ切れて離婚に発展する可能性も捨てきれないが、愛情を注ぎこんでいれば渋々ながらも協力くしてくれるだろう。

(離婚を突き付けられたとしても、愛情が足りなかったと思ってあきらめるしかない。ガンバレ独身貴族♪)

 

また、自分一人でなんでもしてしまおうというのではなく、一緒に頑張っていこうという前向きな気持ちの方が、必ず借金を完済できるはずだ。

 

債務整理の相談に行って、自分の気持ちが固まったら嫁としっかり向き合って話をしてほしい。

話すことで、少しでも気持ちが楽になるはずだから。